ジョイントコンサート終了

(Facebook記事より)
2年以上をかけて準備してきた4団体ジョイントコンサートが無事終了しました。どの団も人数が大きく減っていてもその音楽がぶれることはなく、いま望み得る最大の力を出し合えたと思います。

栗山先生による合同演奏は個別の事前レッスンはありましたが、全員が集まるのはこの日が初めて。先生の語られることに声と心を精一杯フォーカスしていくことで演奏の本質性が形を現し、その演奏の先に三善先生の音楽が浮かび上がる。まるで次元の違う高みからすべてが俯瞰的に有りありと見えているかのようなレッスン運びで、それはそれは全く大袈裟ではなく奇蹟のような尊い時間となりました。

本番の合同ステージを客席で聴いていて、堂々とした立ち姿で栗山先生の音楽に必死に向かっていこうとする若い団員たちのことがとても誇らしく見えました。もしかしたら彼らにこの経験をしてもらうために、私はこれまで合唱を続けてきたのではないかと不意に思えてきて、深い感情が込み上がってくるのを我慢できませんでした。
そしておそらく今回の演奏会すべての曲を通して、誰もが生と死について考えただろうし、歌うという行為の中で共に生きていることを実感したに違いありません。

栗山先生の指揮される背中は遥かに遠い。しかし向かうべき道筋だけは確かにそこに見えている。もう何も迷うことはない。前に進もう。

緻密に計画し完璧に演奏会を実現してくださった実行委員の皆さん。このような状況下でもホールに足を運んでくださった皆様。尊敬する指揮者の先生方。愛を持って取り組んでくださった歌い手の方々。そして我々に本当に大切なものを与えくださった栗山先生。心からの感謝でいっぱいです。ありがとうございました。